座るのは疲労回復にとって逆効果!体のメカニズムから考える疲れをとる方法。
座ることは疲労回復にとって逆効果。
椅子取りゲームの勝者は敗者
朝の通勤時、電車やバスのドアが開くと我先にと席を奪い合う人々。そんな人達に嫌気が差しながらも自分も先を探してしまう。座れれば今日はラッキー。座れなければアンラッキー。人波をかき分けかき分け、醜い椅子とりゲーム。そこに楽しい音楽はなく、ただただバスのエンジン音が聞こえる。僕はその競争に参加するのが嫌なのでその様子を遠巻きに眺めながら通勤時間はずっと立ちっぱなしである。
椅子取りゲームは、公共交通機関を使って通勤している人ならば,誰もがみたことがあるだろう。我先にと,席に座ろうと必死な人を眺めるのは、気持ちはわかるが、気分が良くない。
腿,肩の血流をトレーニングで解消。
だいぶ疲れているんだろうなあ、と猫背になった人々を見れば同情も少しは沸くが、僕はもう一つの気持ちも同時に持つ。ああ、座らない方が疲れないのに。
そう、疲れて椅子取りゲームに参加している人々に言いたいのは、座って移動し続ける方がしんどいと言うことだ。
私はこういったときに席に座らないようにしている。
疲れて体がダルいという不快な状態を避けるために座らない。
にわとりとたまごの問題のようだが,疲れているから座るのではなく,座っているから疲れるのだ。実は人間にとって座るという行為は不自然だと学んだ。座ると人間は疲れる。何故なら,座ることで筋肉を動かさなくなるので筋肉が固くなり,筋肉が固くなると血流が悪くなる。血流が悪くなると凝りができる。体が凝っていれば次第に疲れた感じる。こうしてダルい体の出来上がりである。ダルいと余計に座りたくなり,座れば座るほど体はダルくなっていく。負のスパイラルだ。
L字型の姿勢を続けると腎臓が悲鳴を上げる。
血流量が落ちると疲労物質はたまる。
もう少し詳しく説明する。
座っているとき,全ての人がL字型で座っているはずだ。L字型というのは、腰のところで体を折り曲げる形だが,この姿勢が負担になる。とくに腎臓にとってよくない。L字型は,腎臓の血流量を10%下げるといわれている。腎臓の血流が10%下がると排尿しにくくなる。排尿しにくくなると疲労物質を排出できずに疲労がたまるのだ。ここで,疲労のメカニズムついて説明する。まず疲労とは,身体が休息を必要としていることを脳に知らせるための信号である。この信号は,肉体または精神的な活動に必要なエネルギーを生成する過程で発生する”活性酸素”の増加によって脳へと送られる。活性酸素による酸化ストレスで,神経細胞が破壊され,そこから発生する老廃物(疲労物質)で脳は疲れを感じる。この老廃物を排尿により排出しているが,先の説明の通り,腎臓の機能が低下すると排出量が減る。
疲労回復のためにこまめに立つ。
ミルキングアクションで血流を促し疲労物質を排出する。
これを解消するには,こまめに立つことが大事だ。Apple watchを持っている人であれば知っていると思うが一日のアクティビティの記録に,スタンドという項目があり,1時間に1回は席を立つことを目標とされている。立って歩けば脚に力が入る。これにより,滞っていた血液を流すことができる。これを専門用語で”ミルキング・アクション”と呼ぶ。牛の乳搾りのような動きが起きることに由来する。ミルキングアクションで,血流を上に上げてむくみを解消するのだ。牛の乳を搾るような伸縮活動により血管の伸縮活動が活発に行われると,血流が回る。この運動によって疲労を感じさせる老廃物(疲労物質)が血液中を流れ,最終的に尿として体外に排出されるのだ。
なので,私は通勤時だけでなく,会社でもよく動くようにしている。過去記事にも書いたが,ADHDの傾向があるようで,むしろ思いつくと体がすぐに動くタイプなので,始終歩き回っている。
肩のごりごり。
肩がゴリゴリ鳴る人は既に凝っている。
他にも足ではなく,肩周りが硬くなっているかどうかを確かめる簡単な方法がある。
肩をぐるぐる回したときにゴリゴリと音が鳴るだろうか?
もし鳴るのであれば,肩回りの筋肉や筋膜が硬くなっている証拠だ。
筋肉が固くなり,肩の関節,肩甲骨の動きが制限されたときに,肩甲骨を動かすとゴリゴリと音がなる。ゴリゴリとなる方は既に筋肉が固まっているので,血流が悪く疲れを感じやすくなっているはずだ。
疲労物質を排出しやすいからだ作り。
足にせよ,肩にせよ,血流が悪くなる要因を廃止して疲労物質を貯めない体づくりが大切である。
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