STUDY JUICE ~5minitus hacks~

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プロセスエコノミーが面白い

プロセスエコノミー時代

プロセスエコノミーがめちゃくちゃ面白い。

 

プロセスエコノミーっていうのは、メインコンテンツだけでお金を回収するのではなくて、メインコンテンツを作るプロセス過程でもお金を稼げるように設計しようという経済活動のことです。

要はメイキングであらかじめお金を稼ぎメインコンテンツのための予算を稼いでしまおうという動きです。

 

プロセスエコノミーについて学びたいと思ったら、代表的な本として下記がオススメです。

 

プロセスエコノミーの成功者として西野亮廣さんがいらっしゃいますので、わかりやすい例としてこのブログでも取り扱わせていただきます。

西野亮廣さんは舞台などの劇場型エンタメへプロセスエコノミーを盛り込み成功したパイオニアです。

制作予算はどう決まる?

プロセスエコノミーの考えで秀逸なのが、メインコンテンツの制作費を通常はチケット代とグッズ代で回収しようとするところを、メインコンテンツを制作する段階から稼げるように企画を準備していき、そこで稼いだお金をメインコンテンツの制作費に充て、クオリティの高い作品を作ろうというところ。

お金をかけたら必ずしもいい作品になるとは限りませんが、いい作品により大きなお金をかけたらぶっちぎりのクオリティになることはだれの目にも明らかです。

またこの作り方のいいところは、舞台の公演は公演が開始されてから収益が発生する仕組みになっており蓋を開けてみないとどう転ぶか分からないという不安がつきまといますが、プロセスエコノミーをやることで、公演する前から動向をつかむことができるので爆死を避けることができそうです。

 

このように日本の現在の演劇は博打の部分が多いので、オリジナル作品というものがなかなかできません。すでにある程度の客席が見込まれるよく知られた作品、例えばキャッツ、ライオンキング、レミゼラブルなどなど、世界の名作を呼ばれるものを借りてきて演劇を行う必要が出てきます。

これはエンタメ世界へ成長と新しい風を吹きこませることを阻害します。

 

また、舞台とか映画とかは基本ネタバレ禁止で公開までは口外禁止が従来の常識でした。

しかし、プロセスエコノミーはその常識を覆すものです。

なぜならば公開前から制作場面やキャストの情報を流すからです。

一見、悪手のような逆張りのような手ですが、先ほど述べた通りとても理にかなっており小規模団体でも資金を集め活躍することが可能となります。

具体的にどんなものを売っていくのかというと

  • 舞台の制作現場を覗ける権利
  • 制作会議を傍聴できる権利

のようなもので制作段階しか見ることができないもので収益を生み出すという付加価値もつけやすいです。その瞬間瞬間に立ち会うという感動ですね。

これまではグッズやチケットにしかお金が使えなかったお客さんお金を払う先として新しいものを提供することができるという点でも画期的です。

特にお金を持っていて応援したい人々はお金の使い先に困っています。

そしてモノ(グッズ)にはあまり使いたくない人が多いです。

そこでプロセスエコノミーではモノではなく体験という知的好奇心を満足させるものに値段を付けて販売するということがされています。

これがプロセスエコノミーです。

 

メーカーにプロセスエコノミーを応用するとどうなるのか?

素朴な疑問としてメーカの開発にプロセスエコノミーは応用できるのか?

といったことが思いつきます。

すごく難しそうですが思考実験としては面白そうです。

僕も会社員で予算の関係上、泣く泣く諦めざる終えなかった開発が沢山あります。

また開発ストーリーというのはドキュメンタリー番組を見ていてもわかる通り面白いです。

ドラマでいうと下町ロケットは人気が出ました。

 

 

もし会社でもこのプロセスエコノミー使えたらメーカー開発も変わるなあなんて思います。

例えばこんな商品開発します、っていう予約販売からクラウドファンディングで行い、開発プロセス、例えば開発者たちの評価試験時の内容や、会議内容などをプロセスエコノミーで売ったら面白そうです。

 

『他社では評価としてこんなことをしているのか?』

『会議の仕方がうまいなあ、ファシリテーターが参考になる』

『トラブルが発生したときにはこんな風に解決しているのか』

 

そういった声が聞こえてきそうです。

またこういったことが進むと、

『この開発者はほしいなあ』

というプロセスエコノミーから始まる転職斡旋サービスなども活気が出そうです。

また外部からも

『こういった企業で働きたい』

という声は出てくるでしょう。

 

私もエンジニアとして働いていますが、他社ってどんな風に開発しているのか、といった疑問は永遠に晴れないままです。

プロセスエコノミーでオープンワークな職場になることで色んな業界での生産性が上がる未来が来るかもしれません。

 

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