STUDY JUICE ~5minitus hacks~

コスパよく学びたい人のための学びのジュースみたいなブログ

無責任のメリット

無責任がよいアイデアを生む!?

あなたは無責任か?

こんなことを聞かれたらまるで否定されているかのような気分になり,気分を害するのは想像に難くない。

無責任というとどこか否定できな言葉だ。

責任という大事なことが無といわれているのだから当たり前の話だ。

しかし,アイデアを出す場合において、無責任というのはいい方向に働くらしい。

無責任にアイデアを出させる。

自分でやるわけではないので、言いたい放題。

そういった状況を作ってやると今までになかったアイデアが出てくるのだ。

自分がやるわけではないし実現するやり方は知らんけどとばかりに言いたい放題。

担当者だったら無意識にストップしてしまうアイデアが生まれるという。

 

これを聞いたときに面白いとは思った。

しかし,正直担当する仕事について,ド素人からなんやらかんやら言われるのは内心穏やかでいられない。

女子高生がまじiPhoneとかくそじゃない?みたいな発現をしていると,エンジニアとしてはこの大きさにバッテリーと基板が入っているんだぞ。処理速度も高く,致命的な誤作動もほとんどない。

エンジニアから見たら素晴らしい製品だ、と反論したくなるが,ど素人だと作り手の気持ちなどお構いなし。

いや,知らんし。

で終わるのだろう。

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遠慮するのはプロもどき

仕事であれば売れる製品を作るのミッション。

なので,女子高生が正しい。

気に食わないことがあれば,いうべきだ。

プロが考えるプロの製品の場合,遠慮が生まれる可能性が高い。

いや本当のプロは妥協しないので,プロもどきかもしれない。

しかしプロもどきはいっぱいいるからそういった謎の遠慮が生まれる。

そういった製品は,どこか中途半端で一般ユーザからとってみれば,魅力的でないことが多い。

そういった考えのもと無責任に,ど素人や部外者が,こうしてくれ!というアイデアを出すというのはめちゃめちゃ面白い。

 

売れる導線の緻密な設計

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最近,アイデアの価値はもうそこまで高くないと聞くことがある。

イデアはいまやネットでも落ちている。

自分が思いつくアイデアなど類似ものがネットでごみのように落ちている。

どちらかというとアイデアを実現させ成功させるための詳細設計,デザインが大事という。

つまり売れる導線を丁寧に設計するのが,ビジネスとして成功させる秘訣なのだ。

製品の品質は格段に向上した今,製品で優劣をつけるのはどんどん難しくなっている。

ほぼ見返りのない膨大な開発費をかけて,重箱の隅をつつくような機能を開発する。

そんなことに時間と金を割くよりも,ビジネスモデルを描くことに資金を投入すべきなのだろう。

お金を生むまでの仕組みを丁寧に設計している企業はそう多くない。

特に日本の大企業はこれまでのネームバリューでなまじ売れるので,そこまでやる必要はないと思っている。

こういった設計をきちんとするのは中小企業で,大企業に挑もうとしているところだ。

製品の機能だけではすぐにまねをされる。

特許など抑制効果にほとんどならない。

であれば,売れるまでの詳細設計だ。

ここに力を入れてもすぐにはわからない。

製品のように買ってテアダウン(分解して研究する)こともできない。

 

よい製品をつくれば売れる。

他社よりも,良い機能があれば売れる。

そんな時代ではもうないのだろう。

コストダウンと新製品開発。

これがメーカの仕事になっているが、本当にそうなのだろうか?

 

製品を売るには,もっと売れるまでの緻密なデザインが必要だ。

人は購入する理由が多い製品を購入する。

安いだけでは買わない。

新しい機能があるだけでは買わない。

 

マクドナルドではメインのビッグマックでは利益はでないという。

サイドメニューのポテトとコーラで利益を出すのだ。

製品は売ってもほぼ利益がでないというビジネスモデルにどんどん変化していくのだろう。

CDも売れなくなった時代に,歌の良さを追求したものが買ったのではなく,握手券というおまけをつけた人が勝った。

 

メーカにとってのサイドビジネスは何かと考える。

製品を売ってからの保守か。

ソフトのアップデート,機能拡充か。

 

サイドビジネスを考えてメーカも挑戦しなければならない。

選択と集中も結構だが,外れたときの保険は必要だ。

 

無責任ながら,そう思った。

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