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ストレスで仕事が手につかない人必見!エクスプレッシブライティング(筆記開示)による三つの効果!

エクスプレッシブライティング(筆記開示)によるストレス軽減

今日はエクスプレッシブライティングについてじゃ!

 

えくすすれっしぶらいにんぐ!?ってなにーー!?

 

エクスプレッシブライティングとは、1980年代にジェームス・ペネベーカー博士*1によって生みだされた心理療法のテクニックです。

めちゃくちゃ簡単にいうと、自分の感情や思ったことをひたすら書き出すことによって、ストレス軽減させるテクニックになります。

 

皆さんの中にも思春期で悶々としていた時期に、心の内をとにかくルーズリーフに書き留めた経験がある人も多いのではないでしょうか?あの行動に学者が名前つけたものが、エクスプレッシブライティングです。ではどのような効果が具体的にあるのか、説明していきます!

メリット1:気持ちが整理できる

エクスプレッシブライティングにより、頭の中にある言語化ができていない気持ちカッコモヤモヤした思考)をひたすら言語化することで、気持ちを整理することができます。なんとなく不快な状態で止まっていた事柄について書きだすことで、どうして不快な気持ちになるのか、その因果関係を整理しておくことが可能となります。

メリット2:自分を客観的に見ることができる

メリット1の気持ちが整理できる話とつながっていますが、気持ちが整理できると、人は自分自身を客観的に見ることができます。客観的に見ることができると、いままで不快な気持ちという解像度でしかとらえられていなかったことが、自分の成長目標よりもまだ低いレベルなので、毎日がなんとなく不快に感じているのだな、と自分の気持ちに対して因果関係を客観的にとらえることができるようになります。

メリット3:ストレスを軽減できる

メリット2の客観的に見ることができるようになると、不必要な不安、もしくは過剰な不安と言い換えてもいいかもしれませんが、そういったものが軽減されます。事実を事実としてとらえることができるので、過剰な反応にはつながらずに、ストレスをそのまま成長の糧として使えることができるようになります。

 

エクスプレッシブライティング(筆記開示)は、形を変えて有名人たちから愛されている。

エクスプレッシブライティングとは、1980年代にジェームス・ペネベーカー博士が提唱されていますが、同じようなことを、各方面の著名人が提唱しています。

たとえば、岡田斗司夫さんのスマートノート。

スマートノートについては、過去記事でも取り上げましたが、まさにエクスプレッシブライティングです。岡田氏は、エクスプレッシブライティングのメリットについてさらに言及していて、スピード思考、トルク思考という概念で説明されています。

the-ark.hatenablog.jp

 

簡単にいうと、思考には二種類あって、①スピードが速いけど、あまりトルクがない思考と、②スピードは遅いけどトルクがある思考というのが存在し、情報過多の時代に①ばかりが目立つけど、時には②の思考を使わないといけない。②の思考にするためには、紙に書くことで思考のスピードを意図的に落としてやり、思考のトルクを上げるという方法をとることが大事だよ、ということです。

 こういった話は、他にも言及されている人がいて、面白いです。例えば有名なのは、”ゼロ秒思考”。オリラジのあっちゃんこと、中田敦彦さんがYoutube大学でも取り上げ再燃した”ゼロ秒思考”もA4ノートに1分以内にテーマに沿った内容を思いつくままに書くという手法ですが、これもまさしくエクスプレッシブライティングですよね。紙の大きさは、A4サイズにすること!と指定がありますが、これは思考の自由度というのが、紙の大きさに比例するからなのだとか。小さなメモ用紙では小さいな思考しかできないぞ!っていうアドバイスですね。

思考の瞬発力と持久力

エクスプレッシブライティングから少し話は脱線しますが、思考には二種類あって、①スピードが速いけど、あまりトルクがない思考と、②スピードは遅いけどトルクがある思考という話。要は思考の瞬発力と持久力という言葉に置き換えることができると思います。知性についてこの二つの特性があって、得意不得意はあると思うのですが、現代はどうやら瞬発力が重宝されているような気がします。メールなどへの素早いレスポンスができること、決断が速いこと、これらは確かに大事な能力で現代社会で重宝されるのも理解できます。しかし過去記事でも書いたのですが、決断が速い人には要注意ということです。つまり決断が速いひとは、瞬発力が優れていることは認めますが、持久力まで高いかどうかは分からないのです。

the-ark.hatenablog.jp

思考の持久力というのは、要は深い思考ができるかどうかです。瞬発力が物事をシンプルに考えて最短で問題を解決する能力だとすれば、持久力は物事を複雑なまま思考し、物事の本質まで迫る思考です。思考を海に例えるならば、瞬発力は海の上を縦横無尽に泳ぎ回り、自由に色々なところへ早くたどりつくことができる能力だとすれば、持久力は同じ場所にとどまり、自らの肺活量のみを頼りに深く深くまで見えぬ海の底を目指すような思考のイメージです。肺活量がない人間はすぐに根を上げて思考をすることやめて、水上に戻ってきてしまいます。

現代社会で失われつつある持久力

現代では数時間もある動画を見る集中力は失われ、有名動画サービスのような短くて刺激的な動画が受け入れられる時代です。そんな時代を生きる我々は、深い思考を鍛える機会を、かつてよりも失ってしまったと言わざる負えません。そんな中面白かった本があったので、紹介します。浅田すぐる氏の、「紙1枚!」読書法です。

本を読んだ感想をフレームワークを使い制約を設け、紙1枚にまとめることで理解を深め、忘れないようにするというテクニックです。紙1枚にまとめるというのは、他のスマートノートやゼロ秒思考と似ていて、共通点があります。また紙1枚でまとめるというのは、浅田すぐる氏が勤務していたトヨタで実施されているテクニックとのことです。こういった仕事術を使えば、自分の持っている能力を最大限発揮して仕事ができるようになるかもしれません。

 

エクスプレッシブライティングでストレスが軽減されることを説明しましたが、読書でもストレスの68%が軽減されるそうです。私も仕事で忙しい時こそ、無理にでも仕事以外の読書の時間を設けていますが、不思議と自律神経が整うかのように睡眠への導入がスムーズになります。疲労感が溜まり仕事がうまくいかない人は、本を手に取ってみることが疲労回復への一つの手段だと思いますので、ここに紹介したような本を読まれるといいのではないかと思います。

 

深く考える習慣や力は、一朝一夕ではみにつかん!

 

紙1枚の制約でまとめる力を身に着けることは考える力を培いそうですね。

 

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*1:ジェームス・ペネベーカー博士についてこれ以上語る必要があるのかは不明ですが、ここを見に来た人のために調べました。ライティングセラピーのパイオニア言語とトラウマからの回復との関連を研究した人。「トラウマ、開示、健康に関するトップの研究者の1人としてアメリカ心理学会に認められた人」。特に、彼は、代名詞や冠詞などの「低レベルの単語」の使用が、回復を予測し、性別、年齢、性格特性を示すことを発見した。