STUDY JUICE ~5minitus hacks~

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トルク思考とスピード思考。僕が毎朝A4ノート3ページ分書き続ける理由

トルク思考とスピード思考

最近仕事をスピーディーにこなすことはできるようになってきたけど、じっくり考える力が衰えてきているかも。

今日は、そんな悩みを抱えている人の役にたつかもしれないテーマのブログだ。

 

まず岡田斗司夫さんの動画に、モーニングルーティンについて取り上げたものがあったので紹介したい。

スマートノートと名付けられた知的トレーニンであり、と同時に精神のメンテナンス法と言えるものだ。具体的なやり方は、実にシンプル。

A4のノートに毎日3ページずつ自分の考えたことを書き続けるというものである。このシンプルなやり方がなかなかによい。

特に、頭の中に浮かぶことをただひたすらに排出するという、中学生の思春期ノートのような行為、これがとてもよい。

頭の中で言語化出来ずにもやもやしているものをきちんと言語化することで、頭の中の整理整頓が進む。

いわば頭のお部屋掃除だ。

似たようなことはゼロ秒思考の作者も説いていると思うが、複数人が同じようなことを説く場合というのは、きっと信憑性が高いのだと思っている。

現に、私はこのスマートノートを試してみて、ストレスが緩和されたと感じており、効果はあるように思う。このスマートノートについて、もう一点、岡田氏の口からは思いもよらない言葉が出てくる。

「紙に書くことで意図的に頭のスピードを落としてやるのが大事だ。」

頭のスピードを落とす?

あまりいい意味には使われない言葉のために、一瞬?が頭に浮かぶ。

これだけ聞くと、メリットはなさそうだ。

頭の回転は早い方がいいに決まっているのではないか?

スピードって落ちたら、処理速度が落ちるということを意味していて、IQが低くなるような気すらする。

岡田氏は、こう続ける。

「スピードが早い思考はトルクがない。」

なるほど。

スピードをわざと落としてトルクが高い思考、つまりは考えを深めることが大事だという説明であった。

インターネットの普及で、大量の情報に晒され、日々の情報処理量について、大量の処理を要求される時代に生きる我々にとって、処理速度というのは、もっと早くなければいけない、そういう競争世界で生きていると考えていた。

asapでレスポンスする。

asapのスピードの差こそが、能力の差であり、誇るべきことであると自負していた。

しかし、思考っていうのはそうではないよね?

ということである。

 

 

メールやらteamsやらのチャットが飛び交い、レスポンスが早いやつが優秀だと言われる昨今、処理スピードをどんどん増して、できるだけ早く反応する、ということを要求しがちである。

しかし、スピードも大事な一方で、時に我々はこの不確定な世界でよりよく生きるためには、思考のトルクを上げて、より深みまで到達する試みが必要なのだ。

逆にいえば、思考のトルクが弱いものには大きな仕事はできない。

トルクでイメージがしにくい人は、思考を海に例えると、もう少し話がわかりやすいかもしれない。

スピード思考は、海の上を縦横無尽に泳ぎまわる行為で、遠くへ早く泳げる人は重宝される。一方で、同じ海の場所でも、深くまで潜れることも、また評価に値する能力である。

呼吸ができない苦しみの中、ただひたすらに暗い海の底へと突き進んでいく。

この知能のあり方もまた大事なのである。我々は早く泳ぐ筋力だけでなく、肺活量を鍛え、深く潜る練習も必要であるのだ。

この日から僕は毎朝モーニングルーティンとして、A4ノートに3ページ分、考えていることを言語化していく作業を続けている。

なかなかに大変だがやってみる価値はある。

 

実は同じような話が下記の本にもあって勉強になるので興味のある方は参考にしてみてください。

 

the-ark.hatenablog.jp

 

 

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