直感は経験値と経験知の合わせ技
直感は経験知
経験値 X 経験知
直感は単なる勘ではないですよ!
あなたは”直感”って言葉にどんなイメージを思い浮かべるでしょうか?
山勘とか、当てずっぽうとか、論理的ではない、知性という観点から言うと少しネガティブなイメージを思い浮かべるのではないでしょうか?
つまり、信頼できない反応みたいな。。。。
僕はこれを否定しません。直感にはこういったニュアンスはあると思います。
半分賛成で半分反対。
#一番ずるい立場
半分反対の理由は、直感って対象を限定した場合に、ものすごく信頼性が高くなるのではないかと思っているからです。その対象というのが、”失敗”についてです。
これは失敗するだろうな、とか、こういうところは気をつけなくちゃダメじゃない?みたいな直感は結構当たると思っています。
逆にこれはうまくいく!きっとウケるな違いない!みたいな直感は大体当たらないと思っています。
この点に関しては、失敗の特性が直感と相性がいいからと睨んでいます。
日本学術振興会というところが、2006年ごろから失敗知識データベースというのを構築しているのですが、それと関係して、どうやら新しい失敗というのは滅多に起きなくて、大体みんな失敗する時は、同じ間違いをするらしいです。
これってすごくないですか?
すごい事実だと思います。
これが本当であるならば失敗はパターンがある程度決まっていて、そこを避ければ失敗するリスクを避けられることになります。つまりめちゃくちゃ失敗してしまうリスクは事前に回避できるんです。
社会に出てコントロールできるものなんてほとんどなくなり、ビジネスなんて一か八か蓋を開けてみないと分からないなんて思っていたそこのあなた!
失敗は避けることができるのです。
僕らは成功ばかりに目がいってしまいがちです。そのため、成功本ばかり買ってしまうんですが、成功ってのは無限にやり方があって、さらに運とか環境とかで左右されることがあって、なかなか再現性が悪い。
もっというと再現させるための条件を作り出すことが極めて難しい。人のさる真似しても成功できないわけは、ここだと思います。
一方で失敗するやり方は、再現性がめっちゃ高い。それは悪手だよね、っていうのが現実世界にもオセロのようなボードゲームとかと同じようにちゃんとあるようです。
#角の一個横には置いてはいけない的な
ここから学ぶべきことは、失敗するかもなあ、なんとなから不安、この大丈夫だっけいう直感の精度が高い人は、失敗の知識や経験を沢山ストックしている人であり、経験豊富な人だということです。なので、経験豊富な人の失敗するかもという直感にはちゃんと耳を傾けないとと思っています。
経験知により、このパターンの場合は過去にこういうことがあったな、といった思考が超スピードで働き、論理的に説明する力を超えて導き出すのが直感だと個人的には思っています。
#分からんけど、直感!
勿論、直感は経験値が少ないと信頼が低いので一般的にはベテランの直感の方が価値が高いと思います!もちろん歳だけとっていて経験値を積んでいない人は論外なので見極めが必要ですが。
経験者の直感を信じて一度真剣に考えて、不安に感じるところなどを冷静な頭で、論理的にか考えなおすのは、全然無駄じゃなくて個人的には非常に重要だと感じています。