感情の力とスピード
感情、とくに怒りや悲しみをコントロールできないと仕事やプライベートでうまくいかなくなる。
もっといえば損をする。
とは言っても感情をコントロールすることは難しい。
それは感情の特性によるものだと思う。
感情は論理よりも瞬発力が高い。
なので損得計算より先に感情が湧き出て、行動になる。
こう言った順序から、感情はコントロールできないものだと考えてしまう人が多いが、この特性を理解しておくことで、コントロールする一歩を歩み始めたと考えてもよいようだ。
そもそも、感情をコントロールできないと思っている人間は、一生コントロールできないことが自明である。
だからまずはコントロールできる、と思いその方法について考えることが大切である。
イラついたときに、感情が湧き起こっているな、と自分の感情を言語化する、それだけでも少し冷静になれる。
こう言った小さな積み重ねが感情コントロールにつながる。
しかしながら、感情を抑制するのは個人的には間違いだと信じている。理由は、感情がもつパワーのためだ。
感情は時々、とてつもないパワーを発揮する。
例えば、気分が乗る、楽しいなど前向きな感情の場合は疲れを忘れて元気になる。
怒りなども時としてパワーを生む。
発明家の中には不満に対する怒り、こうあるべきだという理想のために邁進する人間が少なくない。
しかしながらパワーをいい方向に働くだけではない。
逆に悲しみや不安など、後ろ向きな感情のときは頭がいっぱいになり仕事の進みが悪くなる。負のパワーに押しつぶされて命をたつひともいる。
できるだけ自分の中に湧き立つ感情をコントロールし、自分に得するように働かせる工夫が必要だ。
僕の場合は、すぐにイライラしてカッとなる。
中間管理職になったらすぐにパワハラで訴えられるかもしれない。
なので今のうちからアンガーコントロールが必要だ。アンガーコントロールのためには、感情の瞬発力を抑える必要がある。
それには自分の気持ちを言語化することが一番大事だと思う。怒りが出たら、いま怒ってるなと自分を俯瞰できるようにしておく。
この訓練が大事だ。
また、怒りを関係がある脳内神経物質に、セロトニンと呼ばれるものがある。
セロトニンは、幸福物質と呼ばれ興奮を抑え神経のバランスを整える作用がある。
このセロトニンが不足すると、イライラしやすくなったりストレスを感じやすくなることは分かっている。
このセロトニンの原材料となるトリプトファンというアミノ酸は、体内で作ることができないので食べ物から摂取する必要がある。
トリプトファンが含まれている物質は、乳製品、大豆食品、ナッツ類、アボガドなどである。
怒りをコントロールするに、技術と食事の両面からアプローチするのがよいようだ。