1万時間でプロになれるのか?『天才!成功する人々の法則』が示す驚きの結果
1万時間でプロになれるのか?
1万時間の努力で100人に一人の逸材となる。
プロの定義とは,色々あるが、その道でお金を稼ぐことができる力を持っている人のことをここでは指す。では、プロになるにはどうすればいいか?という答えには、プロになるには,その道に1万時間費やす必要がある、というのはが通説である。これは色々な書籍で述べられている。この1万時間でプロになることを、最初に提唱したのは,マルコム・グラッドウェル『天才!成功する人々の法則』でだ。この1万時間というのは,決してキリの良い数字を選んだでたらめな数字ではなく,妥当な数字のように思える。1万時間は一日8時間,200日働いた人が6年で到達する領域だ。6年同じ仕事をすれば、後輩や同僚もプロとして通用するレベルになっていた経験が皆様にもあるのではないか。こう言った身近な例と照らし合わせしても、間違っていない数字のようだ。
20代の貯金で生きられるほど甘くなくなった世の中
一昔前のビジネスパーソンは,20代に学んだスキルで,30代,40代を生きろ!といっていたが,要は20代で100人に一人のプロになったら,それで飯を食っていけという教えだと理解している。しかし今やそんな時代ではない。会社や仕事の寿命が我々のビジネスパーソン寿命より短くなっている昨今。
20代で学んだことだけで生きられる時代は終わった。
30代でも学び,40代でも学び,希少価値を高め続ける必要がある。
40代になったら物覚えも悪くなるなどと寝言を言っていてはいけない。
科学的に,集中力は43歳がピーク。新しい情報を学び理解する能力は50歳がピークというデータがある。20代で衰えるのは総合的な情報処理能力,記憶力だけ。
個人的は20代のころよりも35歳の今の方がずっと頭はクリアだ。過去は少しかすみがかるような時間も多く,難しいことを考え続けることが難しい時期もあったが,今は考える体力も20代と比べて身について生きたと思う。
机にかじりつく力的なものだ。
この机にかじりつく力。
受験勉強で毎日10時間以上,勉強したことも大きいが,社会人になって徹夜や評価レポートを仕上げした日々の効果が大きいと思う。
なんとかやり遂げるための体力,腕力は,なんとかやり遂げないとつかないと聞く。
過酷な状況が人を成長させる。
眠たい目をこすりながら,頭をかくんかくんさせながら,必死で考えをまとめやり切ったレポート群のおかげで仕事とはあそこまで無理をしてでも終わらせるものだという基礎体力,腕力がついたと感じる。
変化のスピードが激変する社会で先人の教えの意味を問う
先ほどの例もあるが,先輩社員という一種の価値がどんどん薄味になっていると感じる。
デジタル機器に学生時代から慣れ親しんできた世代と,30代からパソコンを触り始めた世代で操作力の差は大きい。
ショートカットコマンドひとつとっても上の世代はあまり知らない。
よく私がパソコンを使用していると自分の体みたいに使うね。と言ってくる人もいる。
自慢したいわけではなく,何が言いたいかというと,上の世代と若い世代の労働環境は全く異なっている。なので上の世代が経験したことはあまり価値がなくなってきており,結果,上の世代にお荷物的存在が増えてくる。
しかしながら過去は年齢を重ねるほどに能力が高くなる,仕事ができるようになるという時代があった。なので年上にお金を多く払っていたが,今はそんな時代ではなくなりつつある。若い世代の方が仕事が早い。能力が高い。
これからの変化の時代に合わせて,いろんなスキルを身に着ける。
そのマインドセットを持っている。
過去の時代に生きて,その世代のマインドセットを引きずっているようではまずい。
20代で社会人の明暗が決まるような考えはもう古い。
そういった仕事スタイルを後輩にしたり顔で語るなどあってはならない。
しかしこれは30代が40代になったときも同じだ。
自分は今はまだ若い世代だが、いずれ上の世代になる。そのときにも若い世代に負けずに馬鹿にされないように,抗い続けることが必要だ。
負荷なくして成長なし。
自分もいずれ年長者となったとき,どのような心で仕事をしているか。
上は向いていたいと思う。