暑い日にはアイスが無性に食べたくなる!?その理由は体からのSOS!? そして頭までよくなるアイスの話
今週のお題「暑すぎる」
アイスは健康食品!?
暑い。
くそ暑い。
おっと言葉が汚くなった。
だって暑いんだもの。
こんなに暑いとアイスが無性に食べたくなる。
スイーツの代表で味は魅力的な美味しさだがとても健康に悪いイメージがある。
冷たい砂糖氷の塊。
しかし、その起源は意外や意外、古代ローマ時代で疲れた身体を元気にしてくれる健康食品というのだからイメージと異なる。
かつては健康食品であったアイスにまつわる話について調べたところ面白い話が出てきたので紹介する。
アイスが食べたい!!
アイスで知性が向上する熱い話
いきなり暑さで頭がやられたと思わないでいただきたい。
実はアイスで知性が高まるという研究結果が報告されていたのだ。
本当!?と思わず疑わずいられないが,こういった理屈だそうだ。
まず、脳波というものが4種類(α,β,Θ,δ)存在し,リラックスした状態の時にα波が出ることは皆様も一度はどこかで聞いたことがあるだろう。なんかそういったヒーリング音楽的なものが流行った気もする。
そんな脳はの中で取り上げたいのはα波。
α波というのは、脳と体をリラックスさせる効果があり、また体の免疫力を高める効果もあるという。そんなα波の中でも周波数によって多少意味合いが異なるそうだ。
(α波の帯域が8~13Hz未満で低く狭い帯域)
そして今回の話は、高い周波数のα波というものが存在するという話であり、この高周α波が「覚醒度」(スッキリ感、良い目覚め感)を表すそうだが、この高周α波がアイスクリームを食べたときに,発生するのだそうだ。
つまりは覚醒すると同時にリラックスしている。
まるで武術の達人の境地。
最高の状態だ。
なんでもござれ。
ついでにいうと、この高周α波だが,最も効果が高いのが起床時にアイスを食べることだそうだ。
モーニングアイス。
なんともワイドショーが好きそうなネタだ。
仕事が始まる前の憂うつな時にアイスを食べるとリラックスでき、また良い目覚め感を得ることなる。
しかしアイスを食べる量には比例しないそうだから要注意。
多く食べ過ぎて逆に血糖値が急上昇することは避ける必要がある。
実はアイスは低GI食品。
興味深いのは,アイスのGI値である。
GI値とは「Glycemic Index(グリセミック・インデックス)」の略であるが、要は、食後の血糖値の上昇具合を定量的に表現したものだ。
つまり,高ければ高いほど血糖値が急上昇しやすい指標といえる。
反対に,GI値が低い食材を食べると血糖値は緩やかに上昇することを意味する。
血糖値の急上昇がよくないのは,皆様もご存じの通りだ。
急上昇するとインスリンが多く分泌され,インスリン発生元の膵臓に負担がかかる。
最近では,血糖値の急上昇を血糖値スパイクと呼ぶらしい。
つまりは、朝からアイスなんて食べたら血糖値爆上がりやんけ、と心配していた皆様に朗報である。低GI食品なのである。
ちなみに血糖値スパイクの過去記事はこちら。
血糖値スパイクが頻繁に発生すると血管の壁が傷むそうだ。
血管の壁がダメージを受け続けると,いずれ脳卒中や心筋梗塞を発生させるリスクが高まる。
どちらかいうと血糖値スパイクをガンガン発生させそうなアイスだが,意外や意外に低いのだ。
GI値参考地
白米 :84
食パン:91
アイス:65
なんと主食に対して3割ほど低い。
そう実はそんなに高くないGI食品なのである。
繰り返しになりますが、GI値の高い食品を食べると急激に血糖値が上昇する。
すると膵臓からインスリンが多く分泌される。このインスリンは"血糖値を下げる"という働きの他に"脂肪を作る・脂肪の分解を抑制する"という働きがある。
つまりは,高GI食品を摂取しインスリンが多く分泌されると、糖尿病だけでなく、肥満の原因にもなる。
なのでアイスを朝ごはんにすることは,食パンを朝ごはんにするよりもずっと太りにくいといえるのかもしれません。
私は基本朝は食べないが,たまに食パントーストを食べたりすると体重が増えるのはこれが原因なのか!?
おそるべし食パン。
こういった教育をするためにパンのキャラクターは肥満体型にしてほしいものだ。
○○パンマンが肥満体型だったらイメージしやすい。
溶けないアイス!?無印良品の魔法。原理の解説!
しかしながらこの暑さである。
外でアイスを食べようものならすぐに溶けてしまい手がべとべとになる。
そんな悩みを解消するかもしれない朗報がある。
実は溶けないアイスなるものが存在するそうだ。
正確には溶けにくいアイスだ。
溶けにくい秘密はどこにあるのか?
実は,いちごから抽出した"ポリフェノール"にあるらしい。
イチゴですか!?
アイスの製造過程で氷の結晶のもとになる水分にポリフェノールを加えていることによって実現しているのだ。
多分,この説明で理解できる人は変人か天才しかいないので,もう少し丁寧に説明する。
まずは,アイスクリームの構造についてだ。アイスは以下の三つで構成されている。
①油脂分(ミルク)
②氷の結晶
➂空気の泡
そして,溶け方はこういう理屈らしい。
温度が上がると,まず②の氷の結晶が溶けて水となる。
空気よりも水の方が熱伝導性が高いので氷が溶けた水によりさらに,①油脂分も溶けだす。
するとアイスは形を保てなくなり,空気の泡がつぶれる。
一方で,溶けにくいアイスはこうだ。
製造過程で氷の結晶のもととなる水分にポリフェノールを加える。
そうすると、ポリフェノールによって、水分、油脂、空気の結びつきが強くなる。ポリフェノールを「界面活性剤」として利用するのだ。
これを凍らせると②氷の結晶と➂空気の泡を,①油脂分が膜状でコーティングするような状態になる。
その結果,温度が上がっても,②氷の結晶が溶けた水と➂空気の泡とが,①油脂分に守られるため,アイスの構造が維持しやすく、結果、形が崩落してなくて済む。
アイスの起源。実はあの隣国発祥!
歴史に話を戻す。
アイスクリームの発祥については諸説あるらしい。
ただし有力なのは,3000年以上前の中国で作られたお菓子だとマルコポーロが伝えている。
まさかのイメージにない隣国が起源である。
今考えると、下のイチゴの写真が共産党の赤に見えてくる。
そう中国国旗だ。
牛乳を凍らせ作ったもので、それがヨーロッパへ渡った。
アイスはシルクロードを通り,イタリアに伝来したのだ。(思っていたのと逆方向!)その後,ヨーロッパ全土へ広がったのち,イタリア系移民によってアメリカにジェラートが伝わる。
それをアメリカナイズしたものが,現在のアイスクリームなのだとか。
現在ではアイスクリーム消費量世界一はアメリカ!
確かにアメリカ人ってよくアイスをバケツ容器ごと食べているイメージがあるぜ!(偏見)
実は,健康食品であったアイス。そして進化を続けるアイス。アメリカで愛されるアイス。あー暑い日には,食べて元気になりたい。
私はハーゲンダッツが好きだ。
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